2011年5月11日発売
品番 YCCW-50007
価格 ¥1,500 (tax in)
全5曲収録、中村 中による楽曲解説つき
中村 中に初めて会った時、かじかんだ手に血が巡り始めるような安堵があった。それは「ニッポン人脈記」で、中村から 楽曲の提供を受けた縁として取材した戸田恵子も同じだろう。
戸田は50歳を機に来し方を映す曲を歌いたいと、中村の才能に白羽の矢を立てた。 ただ 中村の歌が孕む鋭敏さに「踏み込んではいけないガラスのような心を持った人」と身構えてもいた。
ところが初めから二人きりで会ってみると、中村は屈託がない。居酒屋で焼酎を傾けながら話をしているうちに戸田はすっかり無防備になった。後日、中村の手書きの詞とともに送られて来た「強がり」を聴いた時は、泣いた。
ジェロが「母に晴れ姿を見せたい」と願い、由紀さおりが「齢を重ね辿り着いた心」を確かめ、スターダスト・レビューは「静かでも確かな愛」を探す。収録されている楽曲には戸田同様、アーティストたちの佇まいが滲み出ている。
それらを中村自身が歌った。人脈記のインタビューでは「歌は生まれてから、子どもみたいに巣立つんですよ。
人の手に触れて成長するし。でも歌う時だけピューって取り戻せるんです」と語っていた。果たしてどうか。
僕は、全てを歌で抱く中村の母性のようなものを感じた。アルバムの題名は「二番煎じ」でも、本人の心境は「おかえり」 なのかなと想像している。
朝日新聞「ニッポン人脈記」記者・渡辺周
「強がり」
曲作りにあたって初対面のその日に私達二人だけで飲み明かし、私はそれまでの人生全てをさらけ出す感じで言葉を紡ぎました。
それらは見事に中村 中ワールドに取り込まれ、私の等身大の素敵な曲が生まれました。出来上がったタイトル『強がり』もビカイチで感動でした。
楽曲は働きながら頑張る女性達のエール曲にもなったと思います。