〔三面鏡の女〕ゲストミュージシャン発表!
4/12(木) TOKIE (Bass)
4/13(金) 真壁陽平 (Guitar)
4/14(土) Ohyama”B.M.W”Wataru (Trumpet)
スペシャルインタビュー
あらゆるステージにおいて、圧倒的な存在感を放ち続ける中村 中。昨今の活動はますます多彩になっており、2017年だけでも枚挙に暇がなく、大盛況に終えた『10TH ANNIVERSARY SHOW天晴れ!我は天邪鬼なり』やツアー『ピアノセッション十の指2017〜かたわれを求めて〜』、DIR EN GREYのDieらと組んだDECAYSでのライヴ、多くの著名シンガーらと廻った『中島みゆきリスペクトライブ2017歌縁』を行い、さらには、中島みゆきによる音楽劇『夜会工場vol.2』や、『ベター・ハーフ』、『HEDWIG and the ANGRY INCH SPECIAL SHOW』といった舞台に立ち、大竹しのぶや舞台『FILL-IN〜娘のバンドに親が出る〜』への楽曲提供、そして年を跨ぎ、舞台『ハダカ座公演vol.1ストリップ学園』への出演と楽曲提供をするなど、音楽と演劇の世界を自由に謳歌する活躍を見せた。
その彼女が、来る4月12〜14日に東京・新宿FACEにて、『LIVE2018〔三面鏡の女〕』と題された特別なパフォーマンスを行うことになった。自身は「楽しいライヴになる」と笑みを浮かべるが、このタイトルには、アーティストとしての中村 中の矜持がある。
「なぜ“三面鏡”かと言うと、私には歌い手としての顔、楽曲を作る作り手としての顔、そして役者という演じ手としての顔があるんですね。そのどれもを違う顔でやっている意識があって。去年を振り返るだけでも、それぞれの顔で生まれた曲がたくさんあって。この三つの顔を持つ女が、歌い手として出会った曲、作り手として出会った曲、演じ手として出会った曲を歌うライヴです」(以下、発言はすべて中村 中による)
三面鏡に映る個々の中村 中が、楽曲を化粧(アレンジ)で粧わずに弾き語る。彼女の中から生まれてきた様々な楽曲が、アコースティック・ギターやピアノの音色を伴って、瑞々しい解釈の下に届けられるという趣向だ。それだけでも興味深いが、当日は「四面目」の顔も披露されるという。
「鏡の前に来たら、やっぱり粧ってどこかに出かけようという気持ちも生まれてくる。今、作っている新曲たちもやろうと思ってます」
つまり、「四面目」とは鏡像ではない、中村 中そのものを意味する。多様なフィールドで刺激を受けてきた彼女が構想中という、次なるアルバムの断片も垣間見える内容になるわけだ。
加えて、各公演には“遊び手”と称されるゲスト・ミュージシャンも登場し、中村 中との新鮮なセッションを繰り広げる。12日は日本の女性ベーシストの代表格と言えるTOKIE(b)、13日はこれまでもレコーディング、ツアー等に同行してきた真壁陽平(g)、14日はPE’Zを経て現在はBimBomBam楽団を立ち上げたOhyama“B.M.W”Wataru(Trumpet)という個性派がラインナップ。それぞれどんな楽曲が選ばれ、どのように演奏されるのか。少なくとも確かなのは、一夜限りの貴重な即興セットになることだろう。
チケットは1月27日から一般発売される。“三面鏡”にたとえられた定義は、中村 中の揺ぎない基盤であり、だからこそ、未来の理想像も見えてくる。彼女の“これまでとこれから”を、アンプラグドなサウンドの中で大いに堪能できる三日間になりそうだ。
文●土屋京輔