中ちゃんと僕の繋がり方は不思議なカタチで成り立っている
実は、このジャケットのビジュアルには裏話があるんです。
音源が送られてきて、パソコンで一度だけ聞いてから、あとはiPodに入れて新幹線のなかで聞きながらビジュアルを考えようと思ったの。
でも、なぜか、iPodが壊れて聞くことができない。やばいなあ~と思って中ちゃんに「iPodが壊れて、聞けないよ~」ってメールをいれた。
すると中ちゃんから「1回は聞いてくれたんでしょ?
じゃ、それを思い出しながら考えてよ。アルバムタイトルは“聞こえる”だよ」との返事。
メールでのやりとりが終わった瞬間、「あ、できた!」と、この目隠しのビジュアルをひらめいた。
まさに、「聞こえない」から生まれた「聞こえる」のジャケット。
ちなみに数日後、なにげなくiPodのスイッチオンしたら直ってた。このビジュアルを考えなければならい間だけiPodが壊れて聞けなかったのだよ・・・ホントの話。
こんな出来事もあり、やはり中ちゃんの歌には刺激どころか攻撃されている感じがするのである。
東 學 gaku azuma/絵師・アートディレクター
大阪ミナミ在住の絵師・アートディレクター。父は扇絵師・東 笙蒼。幼い頃から絵筆に親しむ。14才から3年間、 米国留学。留学時代に描いた作品「フランス人形」は、ニューヨークのメトロ ポリタン美術館に永久保存されている。20才より、グラフィックデザイナー としての頭角を現す。1997年、劇団維新派率いる松本雄吉にアートワークを認められ、宣伝美術を任される。以降、アングラから古典芸能、現代演劇 やクラシック音楽まで数々のポスタービジュアルを手がける。一方、現代絵師 としての活動も注目されており、2003年、ニューヨークの日本料理店から 装飾画を受注、墨画[天妖廓シリーズ]を制作。2005年、画家・鉄秀との コラボレーションによる大型墨画「麒舞羅」が大阪市長賞を受賞。2007 年、専門誌『広告批評』の特集“ニッポンを描く”に於いて、墨画「闇縫い」 「ろくろ首」「百目」等が紹介される。2007年12月、初の墨画集『天妖』(PARCO出版)を刊行。アート・ディレクターとして、また絵師として各界から注目されている。
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